Wingbeats by Hidden Orchestra

ミズベリングミュージック、谷崎テトラです。
長い冬が終わり、立春を過ぎると、梅も咲き始め
これから本格的な春がやってくるための始まりを感じますね。

小鳥たちの声や羽ばたきの音、アイスランドの大自然で撮影された雪解けの水辺の風景の中、壮大なジャズオーケストラのアンサンブルが美しいこの映像はヒドゥン・オーケストラの名盤「DAWN CHORUS」から「Wingbeats」のクリップ。
UKジャズ・アクトの中でも異彩を放つプロデューサー/作曲家のジョー・アチソンのプロジェクトです。「Wingbeats」というのは「Swing beat」のアナグラムでもありますね。

ジョー・アチソンは世界の様々な場所で自然音、環境音をサンプリングしていて、拠点とする英国南端ブライトンの水辺では、地元の自然保護運動ナショナル・トラストとともに海岸線全体のサウンド・マップを作成していたりします。フィールド・レコーディングした素材にエレクトロニクスや、ドラムス、パーカッション、ピアノ、エレクトロ・ハープ、グロッケンシュピール、トルコのひちりき、チェロなど多彩な楽器を加え、複雑なスタジオミックスによって、ドラマティックな音像に構築しています。その作品はどれもまるで音響短編映画のよう。

2018年1月にこの「DAWN CHORUS」のREMIXアルバムがリリースされました。
ハーバート、マックス・クーパー、スカルペルなど気鋭アーティストたちの手によって再構築されたREMIXアルバムを、ジョー・アチソン自身は「リミックスではなく、リオーケストレーション」と呼んでいるとか。
Aphex Twin、Radiohead、Gene Krupaにも通じるオーガニック・エレクトロ ニクス、あるいはダウン・サウンド・ワールドの進化系でもあります。
シネマティックで先鋭的なサウンドスケープをお楽しみあれ。

Hidden Orchestra – Alyth (Nuage Remix)

マックス・クーパーによる『wingbeat』のREMIX

ハーバートによる『DAWN CHORUS』のREMIX

ヒドゥン・オーケストラは世界30カ国で250回に及ぶライブをおこなっ ています。ライブはこんな感じ。

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キュレーター

1964年生まれ。放送作家、音楽プロデユーサー、ワールドシフトネットワークジャパン代表理事。環境・平和・社会貢献・フェアトレードなどをテーマにしたTV、ラジオ番組、出版を企画・構成。また世界の聖地を訪れ、現地録音した様々なサウンドスケープをもとにシャーマニカ、アンビエント・チルアウト系のトラックメイク、DJをおこなう。S.T.K、VOID OV VOID、PREM、PBCなど複数のユニットでライブもおこなう。彼方音像主催。

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